2026年6月20日|ドローン国家資格について、制度の正確な解説と実務(費用・流れ・依頼先)を一次情報にあたって整理するメディア。
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ドローン国家試験の合格率は?一等・二等の難易度と対策を解説

田中 誠一 / 更新:2026-06-18
ドローン国家試験の合格率は?一等・二等の難易度と対策を解説
「合格率が低かったら受けても無駄になるかも」——国家試験の申し込み前、私もそこで足が止まりました。結論から言うと、二等はスクール経由なら90〜95%、一等の一発試験は30〜40%。つまり、どのルートで挑むかで難易度はまるで別物になります。

私は二等を取得し、登録講習機関の修了審査も自分で受けてきました。この記事ではその一次体験と、業界の公開データを突き合わせて、合格率・費用・落ちたときの対処までまとめます。

先に言っておくと、国土交通省は公式の合格率を公表していません。だから数字はすべて「業界・スクールの実務データから算出された目安」です。そのつもりで読んでください。

ドローン国家試験の合格率は結局どれくらい?まず結論

【最短】ドローン国家資格の合格率を30%UPさせる方法3選
【最短】ドローン国家資格の合格率を30%UPさせる方法3選

いちばん知りたいところから。等級と受験ルートで合格率は大きく動きます。下の表が結論です。

ドローン国家試験 合格率の目安(業界データ)
国交省は公式合格率を非公表。スクール・業界の実務情報から算出された目安。
区分一発試験(直接受験)スクール経由
一等無人航空機操縦士30〜40%70%前後
二等無人航空機操縦士60〜70%90〜95%(再受験含む)
二等 実地修了審査(1回目)85〜87%

一等・二等の合格率の目安

二等は初心者でも狙いやすい資格です。スクール経由なら9割超。正直、ここは「落ちる方が珍しい」レベルです。

一等は別物。応用飛行や緊急対応まで問われ、一発試験だと3〜4割しか通りません。私の感覚でも、一等を独学で攻めるのはかなり骨が折れます。

学科試験と実地試験で合格率は違う

ここを混同している人が多い。学科と実地は別の試験で、合格率も性質も違います。

二等の実地は、修了審査の1回目で85〜87%(2026年5月1日時点)。減点方式で70点以上が合格ラインです。学科は知識勝負なので、暗記でカバーできる分むしろ通しやすい。

民間資格や旧制度との違い

2022年12月に国家資格制度が始まる前は、民間スクールの認定資格が主流でした。今の国家資格は、国が技能を証明する「技能証明」という位置づけです。

民間資格は飛行許可申請の補助にはなっても、国の証明ではありません。レベル4飛行(有人地帯の上空を目視外で飛ばす飛行)を狙うなら、一等の国家資格が必須です。

ドローン国家試験とは?仕組みと試験の全体像

合格率の前に、そもそも何を受けるのか。試験は学科・実地・身体検査の3つで構成され、すべてに合格して初めて免許が交付されます。

ドローン国家試験とは?仕組みと試験の全体像

国家資格(技能証明)の概要と意義

正式名称は「無人航空機操縦者技能証明」。国が操縦技能を認める制度です。

取得すると、一部の飛行許可・承認申請が不要になったり簡略化されたりします。現場で書類仕事を減らせるのは、実務者として本当にありがたい。

学科・実地・身体検査の3つの試験

3つすべてに合格が必要です。どれか1つでも落ちれば免許は出ません。

学科は知識、実地は操縦技能、身体検査は視力や色覚などの確認。この3点セットだと覚えておけば大丈夫です。

一等と二等の違い

二等は基礎中心で、初心者も多く挑戦します。一等は応用飛行や緊急対応まで問われる高難度。

「とりあえず仕事や趣味で使いたい」なら二等で十分。レベル4を視野に入れる人だけが一等を目指す、という整理でいいと思います。

試験ごとの合格率と難易度をくわしく解説

競合記事は実地に偏りがちですが、学科や身体検査でつまずく人もいます。試験ごとに分けて見ていきます。

試験ごとの合格率と難易度をくわしく解説

学科試験の合格率と出題内容

学科は航空法、機体の知識、気象、運航管理などから出題されます。三肢択一の知識問題が中心です。

暗記の比重が高く、テキストと過去問の反復で対応できます。学科試験料は一等9,900円、二等8,800円。落ちても再受験のハードルは費用面では低めです。

実地試験の合格率と減点されやすいポイント

二等の実地修了審査1回目は85〜87%。減点方式で、100点の持ち点から引かれていき、70点以上で合格です。

私が現場で見ていて減点されやすいと感じるのは、機体の停止位置のズレ、目線を機体から離してしまう、操作のもたつき。基本動作の精度が点を削ります。

合格点数は70点以上(100点の持ち点からの減点方式)。

身体検査の内容と合格基準

見落とされがちなのが身体検査。視力、色覚、聴力などを確認します。

受検方法は2つ。運転免許証などの書類提出で済ませる方法(書類受検5,200円)と、指定会場で受ける方法(会場受検19,900円)があります。書類で要件を満たせるなら、費用も手間も書類受検が断然ラクです。

医療機関で証明を取る場合は別途5,000〜10,000円程度かかります。眼鏡やコンタクトでの矯正視力でも基準を満たせば問題ありません。

限定変更(夜間・目視外)による難易度の違い

基本の資格に加えて、夜間飛行や目視外飛行の「限定変更」を解除できます。

意外に思われるかもしれませんが、二等の目視外・夜間の限定解除は合格率90%超。基本の実地を通せる人なら、ここで詰まる心配はそれほどありません。

合格率を左右する2つの受験ルート

【ドローン国家資格】合格後にやること【技能証明の発行申請】
【ドローン国家資格】合格後にやること【技能証明の発行申請】

同じ資格でも、どう受けるかで合格率は倍近く変わります。ルートは大きく2つです。

登録講習機関を利用するルート

国に登録されたスクールで講習を受けるルート。実地試験が「修了審査」に置き換わり、指定試験場での実地試験が免除されます。

私もこのルートで二等を取りました。インストラクターに減点ポイントを直されながら練習できるので、合格率が上がるのは当然だと思います。二等で90〜95%という数字の正体はこれです。

直接試験を受けるルート(経験者向け)

スクールを使わず、指定試験機関で学科・実地を直接受ける一発試験。費用は数万円で済みます。

ただし合格率は一等30〜40%、二等60〜70%まで下がる。すでに操縦に習熟している人向けの選択肢です。

ルート別の合格しやすさの違い

受験ルート別の合格率と費用感
費用は講習込み・税込の目安。直接試験は試験料等のみ。
ルート二等の合格率一等の合格率費用感
登録講習機関(スクール)90〜95%70%前後二等20〜35万円/一等40〜60万円
直接試験(一発)60〜70%30〜40%数万円

正直に言うと、初心者にスクールなしの一発試験は勧めません。費用は浮きますが、落ちて再受験を繰り返すと、結局時間も交通費も膨らみます。

受験の始め方・費用・合格後の手続き

合格率が分かったら、次は動き方。申し込みから免許交付までの流れと費用を整理します。

受験の始め方・費用・合格後の手続き

申し込みから受験までの流れ

スクール経由なら、入校→学科講習→実地講習→修了審査→(学科試験・身体検査)→免許申請、という順です。

直接試験なら、技能証明申請者番号を取得→学科試験予約・受験→実地試験予約・受験→身体検査→免許申請。予約は試験会場や時期によって埋まりやすく、早めの確保が安全です。

費用の相場と内訳

国家試験にかかる費用の内訳(目安)
2025年12月時点の公開情報。講習費はスクール・等級により変動。
項目金額
講習費(二等/一等)20〜35万円 / 40〜60万円
学科試験料一等9,900円 / 二等8,800円
実地試験料19,800〜23,800円
身体検査料書類5,200円 / 会場19,900円
登録手数料(免許申請)7,900円

直接試験ルートなら、講習費を除いて数万円に抑えられます。費用対効果で言えば、測量や点検の案件を受けるつもりなら、講習費は数件の業務で回収できる範囲です。

技能証明書の発行・更新・有効期限

免許申請時に国交省へ登録手数料7,900円を支払います。技能証明書(カード型)が交付されると正式な資格保有者です。

調べて意外だったのが有効期限。無人航空機操縦士の免許に有効期限は設定されていません。つまり無期限です。

【独自】不合格でも大丈夫|再受験の手順と失敗しない準備

多くの記事が触れない部分。落ちたらどうなるか、です。結論、再受験は可能で、落ちた科目だけ受け直せます。

【独自】不合格でも大丈夫|再受験の手順と失敗しない準備

不合格時の再受験の流れ・費用・期間

学科・実地・身体検査は独立しているので、落ちた試験だけを再予約して受け直します。受かった試験までやり直す必要はありません。

再受験のたびに、学科なら8,800円〜、実地なら19,800円〜が再びかかります。だから「数万円ケチって一発試験で2回落ちる」と、結局スクール代に近づくこともある。ここは計算しておくべきです。

独学で合格を目指せるか

二等の学科は、テキストと過去問だけでも十分独学可能です。私の周りにも独学で学科を通した人はいます。

問題は実地。操縦練習の場と機体を自前で用意できるかが壁になります。広い練習場所と対応機体を持っていないなら、実地はスクールに頼った方が早い。ここは正直、独学のうま味が薄いと感じます。

つまずきやすい人の共通点と対策

現場で見てきた限り、つまずく人には共通点があります。練習量が足りないまま自己流で固まってしまうパターンです。

対策はシンプル。基本動作を「減点されない形」で体に入れること。停止位置を正確に、機体から目を離さない。この2つを徹底するだけで、実地の通過率はぐっと上がります。

合格率を上げるための対策と学習方法

【実演解説】合格率を上げる!ドローン2等国家資格について全て解説します!
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最後に、合格率を実際に押し上げる動き方を。学科と実地で攻め方が違います。

学科試験の効果的な勉強法

学科は出題範囲が決まっています。航空法・気象・機体・運航の4領域を、テキスト1周→過去問反復が王道です。

間違えた問題を潰すだけで点は伸びます。試験料が一等9,900円・二等8,800円と安くはないので、一発で通す前提で詰めた方が結局得です。

実地試験で合格するコツ

実地は70点以上で合格。減点を防ぐ操縦が最優先です。

派手なテクニックはいりません。指定された位置で正確に止める、操作を急がない、目線を機体に固定する。地味ですが、これが87%の合格者がやっていることです。

スクール活用と費用対効果

二等でスクール経由90〜95%、直接試験60〜70%。この差を20〜35万円で買えるなら、私は買う価値があると考えます。

とくに一等は、独学30〜40%に対しスクール70%前後と差が大きい。一等を狙うならスクール利用を強く勧めます。時間という最大のコストを節約できるからです。

よくある質問(FAQ)

よくある質問

ドローン国家試験の合格率とは具体的に何を指す?
国交省は公式合格率を公表していません。本記事の数字は、スクールや業界の実務データから算出された目安です。二等はスクール経由で90〜95%、一発試験で60〜70%、一等は一発30〜40%・スクール70%前後が目安です。
受験費用はいくらかかる?
スクール経由だと講習込みで二等20〜35万円、一等40〜60万円。直接試験なら講習費を除き数万円です。内訳は学科試験料(一等9,900円/二等8,800円)、実地試験料19,800〜23,800円、身体検査料(書類5,200円/会場19,900円)、登録手数料7,900円などです。
何から始めればいい?
初心者ならまず登録講習機関(スクール)を探すのが近道です。合格率が高く、実地練習の場も用意されます。操縦経験が豊富なら、技能証明申請者番号を取得して直接試験を予約する方法もあります。

私の率直な一言で締めます。二等を取りたいだけなら、迷わずスクール経由。一等を一発で受けるのは、相当の操縦経験がある人だけにしておくのが安全です。

よくある質問(FAQ)
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田中 誠一

元建設会社勤務(現場施工管理10年)、現在ドローン専門メディア編集者 ・ 国土交通省登録講習機関修了・二等無人航空機操縦士資格保有
建設現場経験10年・ドローン資格取材歴3年

建設・測量業界でのドローン活用を現場目線で取材・発信するライター。資格取得から行政申請まで、自ら手続きを経験した一次情報をもとに書いています。

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